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量産車とルマンカーとF1のボルテックスジェネレーター [クルマ]

レクサスGS350のフロア下を見る機会がありました。前後のサスペンションや後輪操舵ユニットなども興味深く眺めましたが、目を引いたのはコレ。トヨタ(レクサス)はエアロスタビライジングフィンと呼んでいますが、ボルテックスジェネレーターです。

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リヤのロワーリンク前にもついていますね。突起で前後方向に軸のある渦流(ボルテックス)を作ってやるわけです。空気にエネルギーを与えてやるのでドラッグ(空気抵抗)にはなるのですが、突起を基点に綱で後ろに引っ張るようなものなので、車体の姿勢が安定するわけです。とくに、高速域のスタビリティ確保に効果があります。

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レーシングカー由来の技術と言っていいでしょう。では、ルマンカーの例を見てみましょう。LMP2カテゴリーのオレカ03です。魚の歯みたいなのがいっぱいついていますね。

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真裏から見るとこんなふう。歯が車両中心寄りに向いています。流れを中心に集めてディフューザーの効率を高める意図かもしれません。

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F1は量産車やルマンカーのようにフロアが車両前端まで伸びていないので、フロントウイングにボルテックスジェネレーターの機能を持たせます。代表的な部位に○を2つつけましたが、ロータスE20のフロントウイングには渦の発生点がたくさんあります。

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裏側にもあります。ストレーキが基点。どちらかというと、この手法が主流。

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ウイング裏のストレーキを基点とする、渦の活用イメージ。ダウンフォースを稼ぐだけでなく、姿勢変化に対する空力特性の変動幅を小さくする意味でも、渦の制御は大事なよう。

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量産車への採用例、どんどん増えていくと思います。F1に参戦している(していた)メーカーは強いかも……。

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