マツダRX-8スピリットR（6MT）

2012年6月に生産終了と聞いて、「乗りた〜い」欲求が高まりました。RX-8は生産終了になりますが、「ロータリーエンジンの研究・開発は継続」とマツダはアナウンスしています。生き延びていくには熱効率や環境性能面で厳しいでしょうが、ロータリー独特のフィーリング（回転の上昇とリンクした力の出方や、それに被さるように盛り上がるサウンド）は何物にも代え難い。生き延びる術を探り続けてほしいと思います。応援しています。



しかし、RX-8に乗るのは久しぶり。前にいつ乗ったのか振り返ってみたら、写真が残っていたのは2005年1月のでした（雪の舞う日に福島まで出かけていたんですねぇ）。となると、7年ぶりの邂逅？



デビューが2003年ですから、今年で9年。それにしてはいささかも古さを感じないのは、設計コンセプトがしっかりしているからでしょう。ロータリーエンジンにばかり目が向きがちですが、RX-8というクルマが素晴らしい。何よりパッケージング。

ボンネットフードを開けてみると、エンジンが極端に後ろに搭載されていることがわかります。黄色いラインがエンジンの前端。



エンジンがキャビン側に押し込まれているので、センタートンネルがふくらみ、フットスペースが犠牲になってABCペダルが右側にオフセットしているのが難と言えば難ですが、個人的には許容範囲ぎりぎりな印象。

SPIRIT Rにはサポート部が張り出したごっついシートが装備されていますが、個人的にはもっとすっきりしたシートが好み。それに、もう少し低い位置に座りたいですね（と、今さらながらのわがまま）。



乗り降りに手数が必要ですが、大人が無理なく後席に座れるのは、RX-8の美点です。今回のドライブでも再認識しました。



そもそもMTに目がありませんから、どんなMTに触れても基本的には「MT最高」なのですが、RX-8のそれは本当に素晴らしい。手首のスナップでスパスパ決まります。



後席乗車時に「どこに座っても音がいい」とツイートしたところ、「聴かせて」とリクエストがありました。「録っておけば良かった」と後悔。しかし、ありました。エンジンサウンドを収録するつもりではなく、同乗者のコメントを録るつもりでレコーダーのスイッチを入れていたのですが、その中にちょっとだけ入り込んでいました。

官能的なサウンドを感じ取っていただければ幸いです。

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