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KERS搭載? 非搭載? [F1]

開幕戦のオーストラリアGPが始まってからというもの、KERS関連ページへのアクセスが急増しており、感心の高さを痛感しております。しかし、ダントツの速さで優勝したのはKERS非搭載のブラウンGP。KERSの存在意義について、考えさせられる一戦でした。

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(Photo:Brawn GP)

下の写真は日産が開発中のハイブリッド車に搭載するリチウムイオンバッテリー・パック(日産自動車とNEC/NECトーキンの出資による合弁会社「AESC」製)。量産車に積むともなれば大容量は必須で、エネルギー密度、パワー密度ともに日進月歩の勢いで進化しているとはいえ、ゆうに100kg超えます。

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バッテリーパックの中には複数のバッテリーモジュールがあります。バッテリーモジュールはバッテリーセルから成り立っています。バッテリーセルがリチウムイオンバッテリーを構成する最小単位で、下の写真では、左側がセル、右側がモジュール。AESC製の場合、セル電圧は3.6V。セル1個の重量は200〜500gほどで、モジュール重量は2〜3.5kgか。モーターを効率よく駆動させるには大電圧(200V以上が一般的)が必要になるので、複数のセル/モジュールを直列につなぎます。

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KERSに使うバッテリーの重量は20kg前後といったところでしょうか。性能や構成が気になるところですが、いずれにしてもチームやその背後にある自動車メーカーが手に出せる領域ではなく、開発は専門メーカー頼みでしょう。そんなところもKERSの存在意義について考えさせられる要因ではあります。

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